午前:債券サマリー 先物は急反発、補正予算案提出見送りと伝わる 長期金利一時1.310%に低下


 16日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は急反発した。前日の米国市場で長期債相場が上昇(金利は低下)した流れを引き継いだ。

 米国市場ではトランプ米政権とEU(欧州連合)との関税交渉には進展がなく、投資家の様子見姿勢が強まるなかで、持ち高調整目的の買いが長期債に入り金利を押し下げた。日本国内では15日夜以降、政府・与党が2025年度補正予算案について今国会では提出を見送る方向だと各メディアが報じた。財政拡張路線を見越して売られていた超長期債に対して買い戻しが入り、影響は長期債にも波及した。

 また、産経新聞電子版は16日未明、日銀の植田和男総裁の単独インタビューを配信。「トランプ米政権の高関税政策が国内経済に対する下押し圧力となった場合は『政策的対応が必要になるかもしれないが、情勢の変化に応じて適切に判断する』と今後の政策見直しの可能性に言及した」などと伝えた。市場は日銀が利上げに慎重な姿勢をみせたと受け止め、円債相場には支援材料となった。

 日銀は16日、定例の国債買い入れオペを通告。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」と「同25年超」の4本で、オファー額は予定通りとなった。

 先物6月限は前営業日比40銭高の140円85銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.050ポイント低い1.315%で推移。一時1.310%まで低下した。

出所:MINKABU PRESS


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