<動意株・18日>(大引け)=松田産業、コスモスイニ、チヨダなど


 松田産業<7456.T>=連日の年初来高値更新。一昨年夏場から一貫して下値切り上げトレンドを形成し、時価は約3年半ぶりの高値圏に浮上した。電子機器のスクラップから貴金属を回収する貴金属リサイクルビジネスを主力展開しており、金市況上昇で商機が高まるとの見方が買いを誘っている。NY金先物価格は前日こそ小幅に下げたものの、今月第2週を境に急ピッチの上昇を示している。同社の株価は、この金先物価格の値動きに連動するように第2週以降急速に水準を切り上げており、関連銘柄として注目度が高まっている。

 コスモスイニシア<8844.T>=上値指向強める。大陽線で4月2日ザラ場につけた1200円をクリアし年初来高値を約2週間ぶりに更新した。都市部を中心にマンション開発・販売を手掛けるほか、訪日外国人向けに長期滞在用アパートメントホテルも展開し、インバウンド需要を取り込んでいる。25年3月期の営業利益は前の期比21%増の90億円と大幅増益基調を継続する見通しにあり、トランプ関税の影響を受けにくい不動産セクターで業績に下方修正圧力がかかりにくい。投資指標面でも8倍前後のPERは依然として上値余地を意識させている。

 チヨダ<8185.T>=急伸。午後1時30分ごろ、27年2月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値について、売上高を従来計画の870億円から900億円(25年2月期918億3500万円)へ、営業利益を50億円から52億円(同21億9300万円)へ引き上げたことが好感されている。25年2月期決算を踏まえて業績計画を見直したとしている。

 オンコリスバイオファーマ<4588.T>=上値追い。腫瘍溶解ウイルスを活用したがん治療薬や重症ウイルス感染症治療薬などを主力展開する創薬ベンチャーで、ここバイオ関連株に動意する銘柄が相次ぐなか、同社株にも物色人気が波及していた。そうしたなか、17日取引終了後、再生医療等製品製造販売業者の業許可を取得したことを発表、これを材料視する買いを引き寄せている。会社側ではこれによる業績面での影響は軽微としながらも、本許可の取得は製品販売収入が持続的に得られる製薬会社型事業モデルを具体化するための重要なマイルストーンに位置付けている。なお、株式需給面では4月に入り信用買い残の整理が進捗しており、その分上値が軽くなっている。

 エコモット<3987.T>=切り返し急。今週15日にマドを開けてストップ高に買われた後利食われ前日まで2日続落となっていたが、改めて買い直される展開に。IoTソリューションの企画やこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発などを行うが、17日取引終了後、同社の看板技術の一つである配筋検査ARシステム「BAIAS」が国土交通省からNETIS(新技術情報提供システム)の活用促進技術に選定されたことを発表、これが株価を刺激する材料となった。会社側ではこれに伴い今後、公共工事での活用促進と活用者へのインセンティブ付与によって更なる普及が期待されるとしている。

 ABEJA<5574.T>=物色人気。同社は独自開発のAIプラットフォームを活用し企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを支援する事業を展開しており、足もとの業績はLLM(大規模言語モデル)案件が増勢となるなかで好調な伸びを示している。そうしたなか、17日取引終了後に7Bの小型LLM「ABEJA Qwen2.5―7B Model」が同規模LLMにおける最高水準の精度に到達したことを発表した。また、LLMを用いた小型リーズニングモデル「ABEJA QwQ―32B Reasoning Model」を開発し、汎用的な言語性能を評価するベンチマークである「MTBench」において米オープンAIの「GPT―4o」の性能を上回ったと発表している。これを材料視する形で上値を見込んだ投資資金が流入している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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