18日の株式相場見通し=方向感見えにくいなかも下値抵抗力発揮か


 18日の東京株式市場は方向感のつかみにくい地合いとなり、日経平均株価は前日終値を挟んだもみ合いで、不安定な値動きが予想される。前日は欧州株市場でドイツやフランスなど主要国の株価指数が総じてやや売りに押される展開だった。この日行われたECB理事会では政策金利の0.25%引き下げを決定し、これで6会合連続の利下げとなった。今後もECBが段階的な利下げを行う可能性が意識され、これが市場センチメントの弱気傾斜を抑えたものの、祝日を控えてポジション調整の売り圧力が表面化した形だ。ここ戻り足を強めていた独DAXは4日ぶりに反落し、仏CAC40は続落となった。一方、米国株市場ではNYダウが終始軟調で、終値で500ドルを超える下げとなった。この日はユナイテッドヘルス<UNH>が1~3月期決算の内容を嫌気され、20%を超える急落となったことが指数の下げを増幅させた。また、エヌビディア<NVDA>は米政府による中国向けAI用半導体の輸出規制が成長を鈍化させるとの懸念が広がり、下値を探る動きを強いられている。このほか、アルファベット<GOOGL>が米連邦地裁からネット広告での反トラスト法違反の判決を受けたことから売られた。ただ、ナスダック総合株価指数の下げは0.1%安とわずかにとどまっていることや、S&P500指数は小高く引けたことで、東京市場への影響は限られそうだ。東京市場では前日に日経平均株価が450円あまりの上昇を示したが、きょうは週末でポジション調整の売りが上値を押さえる一方、外国為替市場ではドル安・円高が一服していることで下値抵抗力が発揮される可能性も高い。

 17日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比527ドル16セント安の3万9142ドル23セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同20.712ポイント安の1万6286.448だった。

 日程面では、きょうは4月の月例経済報告、3月の全国消費者物価指数(CPI)、2024年の全国CPIなど。米国はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で株式・債券・商品市場がいずれも休場となる。なお、この日はアジアでも香港、シンガポール、インド、インドネシア、フィリピン市場などが休場。

出所:MINKABU PRESS


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