<動意株・21日>(大引け)=王子HD、Aiロボ、トヨコー、ネクスウェアなど


 王子ホールディングス<3861.T>=後場急伸。同社はきょう午後2時ごろ、中期経営計画2027の骨子を公表。28年3月期の連結営業利益目標を1200億円(25年3月期予想は700億円)としていることが評価されているようだ。これは次期中期経営計画の公表に先立つもので、詳細は5月30日に発表する予定。28年3月期の連結純利益目標は800億円(同570億円)に設定しており、事業戦略として「既存事業の収益力を強化し、資本効率の改善に重点を置いた経営で、将来の進化に向けた強固な収益基盤を構築する」ことを掲げている。

 Aiロボティクス<247A.T>=上場来高値にツラ合わせ。同社は自社開発のAIシステム「SELL(セル)」を活用し、スキンケア商品や美容家電の企画・開発を行う。円高が急速に進むなか、内需の成長株に物色の矛先が向かっており、ここ数年来、売上高が毎期倍増ペースの成長を続ける同社株に注目が集まっている。「Yunth(ユンス)」ブランドで展開する化粧品で主力の美白美容液が好評を博し需要開拓が加速しているほか、昨年2月に新規参入した美容家電も大幅な伸びで業績に寄与している。M&A戦略に長じており業容拡大加速に向けた思惑も物色人気を後押ししている。25年3月期は売上高が前の期比98%増の140億円、営業利益は91%増の24億円を見込んでいる。

 トヨコー<341A.T>=後場上げ幅急拡大でストップ高。21日、公共工事などにおける優れた新技術の活用促進を目的とする国土交通省の25年度準推奨技術に、同社が開発したCoolLaser工法が選定されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。同工法は国交省所管の国立研究開発法人土木研究所により、国土強靱化などに資するインフラメンテナンスの新技術として公共事業などでの活用を推進する委託研究制度「IRAIM(革新的社会資本整備研究開発推進事業)」に19年に採択された。鋼構造物の長寿命化や維持管理費の削減に寄与する効果が確認されたことを受け、トヨコーは昨年9月から、市販モデルの高出力サビ取りレーザー装置の納品を開始している。

 ネクストウェア<4814.T>=商い伴い急動意。一時ストップ高をつけた。セキュリティー技術の開発を手掛けるZenmuTech<338A.T>がこの日、ネクスウェア、アイ・ロボティクス(東京都渋谷区)の2社と共同で実施した国産技術を用いた次世代ドローン・セキュリティーの実証試験に成功したと発表した。この実証試験はドローンに秘密分散技術を搭載して飛行中のリアルタイムデータを高度に保護することを前提としたもの。今後、同技術の社会実装を本格的に展開し、安全な産業利用の普及を目指すという。これが材料視されているようだ。

 ニトリホールディングス<9843.T>=上値指向強める。足もと外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが加速している。全体相場にはネガティブ材料ながら、同社のように円高に伴い仕入れコストの低減が見込まれる内需小売り関連には収益面で追い風となる。為替については今週に行われるG20財務相・中央銀行総裁会議において、ベッセント米財務長官と加藤財務大臣が会談する見通しで、これをにらんで投機的な円買いの動きもみられる状況となっている。

 木徳神糧<2700.T>=上昇加速で新高値。同社は21日、25年12月期の連結業績予想の上方修正を発表。配当予想も増額修正し、好感されたようだ。今期の売上高予想はこれまでの見通しから100億円増額して1650億円(前期比38.7%増)、最終利益予想は10億円増額して28億円(同62.5%増)に修正した。また、中間配当予想について、これまでの計画の30円に特別配当20円を加える形で50円に引き上げた。特別配当を含めた年間配当予想は150円(同20円増配)となる。取引先との価格交渉を通じ転嫁を進めた結果、収益がこれまでの見通しを上回る見込みとなった。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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