午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利1.305%に上昇


 22日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。米連邦準備理事会(FRB)の独立性が揺らぐとの懸念で、前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことから国内債にも売りが出た。

 トランプ米大統領がパウエルFRB議長に対する批判を続けており、21日にはSNSに「FRB議長が今すぐ利下げに動かなければ米経済は減速する可能性がある」と投稿した。FRBの独立性を脅かすトランプ氏の言動が米金融市場の不安定化や米景気後退を招きかねないとして、同日の米市場は株安・ドル安・債券安のトリプル安と米国資産離れの様相となった。米金利の先高観が広がるなか、債券先物は売り優勢でスタート。一部で「日銀は先行き2%の物価安定目標が実現していくシナリオを維持し、緩やかに利上げを進めていく従来の政策スタンスを継続する公算が大きい」と報じられたこともあり、午前10時40分すぎには140円48銭まで下押す場面があった。午後に入ると、この日に実施された流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)が強めの結果となったことが安心感を誘ったものの、相場の先行き不透明感が高まっていることから積極的な買いは入りにくく戻りは限定的だった。

 先物6月限の終値は、前日比26銭安の140円70銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.020%高い1.305%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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