<動意株・24日>(大引け)=大阪チタ、ココペリ、正興電など


 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>=中段もみ合いを急速に上放れる。23日に発表された米ボーイング<BA>の1~3月期決算は売上高が事前コンセンサスを上回る内容だった。主力機の「737」を軸に生産が回復、これを背景に5四半期ぶりに2ケタ増収を確保した。ボーイングの決算を受けて、航空機向けスポンジチタンを手掛ける大阪チタには追い風が意識されている。信用買い残もピーク時からは大分減少していることで、値ごろ感だけでなく需給面でも上値期待が高まりやすい状況となっている。

 ココペリ<4167.T>=後場に入りストップ高。この日午後1時30分ごろ、今年6月にサービス開始予定の海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」について、みずほ銀行とサービス導入に向けた覚書を締結したと発表した。これにより、両社は法人顧客に対する海外展開支援を推進するとともに、みずほ銀行が持つグローバルネットワークとの連携を通じて、同サービスの国際的な競争力強化を図っていく。これを材料視した買いが向かっている。

 正興電機製作所<6653.T>=大幅高で5日続伸。23日の取引終了後、25年12月期上期(1~6月)の連結経常利益を従来予想の11億7000万円から14億9000万円に上方修正すると発表。従来の減益予想から一転して14.8%増益となる見通しで、これを好感する買いが入っている。同時に発表した第1四半期(1~3月)の同利益は前年同期比16.5%増の11億6200万円だった。電力部門で発変電関連設備やスマート保安システムが堅調に推移したほか、環境エネルギー部門では公共分野で現地工事が進捗した。また、投資有価証券売却益が発生したことも利益を押し上げた。足もとの好調な業績を反映する形で上期業績の上方修正に踏み切った格好だ。

 ミライロ<335A.T>=物色人気に続急伸。同社は3月24日に東証グロース市場に新規上場したニューフェース。スマホで利用できるデジタル障害者手帳「ミライロID」を提供する。同アプリについては自治体などで導入が拡大しており、23日放送のテレビ東京の「Newsモーニングサテライト」でも同社が紹介された。加えて、障害者や高齢者への具体的なサポート方法を学ぶことができる鉄道会社向けの「ユニバーサルマナー検定(鉄道)」について、京阪ホールディングス<9045.T>傘下の京阪電気鉄道の駅係員・乗務員のうち95%以上の社員が受講を完了したと同日に発表。内需型の成長期待株として選好される状況が続いている。

 東京エネシス<1945.T>=上げ足強め3連騰。3月21日につけた年初来高値1188円を視界に捉えている。火力や原子力発電所のほか、バイオマスなどの再生可能エネルギー発電所の建設工事やメンテナンスを展開する。前期業績は大型工事の一巡で営業大幅減益が見込まれているものの株価面では織り込み済み。そうしたなか、23日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の10億円から26億円(前の期比34%減)に大幅増額しており、これが株価を強く刺激する格好となった。PBRはわずか0.5倍台で5%近い高配当利回りも投資資金の食指を動かす要因となっている。

 野村マイクロ・サイエンス<6254.T>=急速人気化。2200円近辺のもみ合いを上放れる動き。半導体向けを主力とする超純水装置の大手で、米国の大型水処理装置案件の工事進捗が想定を上回るなど業績は引き続き好調で25年3月期は営業利益段階で前の期比34%増の143億円予想と大幅ピーク利益更新を見込んでいる。そうしたなか、23日取引終了後に前期年間配当を従来計画の70円から80円に引き上げることを発表した。同社は16年3月期の復配以降9期連続の増配と株主還元にも積極的だが、今回の配当上乗せによって、配当利回りは前日終値換算で3.65%となった。これを評価する形で買いを呼び込んでいる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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