<動意株・25日>(大引け)=スカパーJ、アイシン、山洋電など


 スカパーJSATホールディングス<9412.T>=後場上げ幅急拡大で新高値。きょう午後2時、同社は25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比3.1%増の1276億円、最終利益は同9.9%増の210億円を計画する。前期に続き過去最高益の更新を見込むほか、配当方針を変更し、今期の年間配当予想を同11円増配の38円とした。これらを好感した買いが入った。宇宙事業では移動体向け通信サービスの拡大により増収増益を予想。メディア事業ではスカパー東京メディアセンターを含むコスト構造の改革を進めつつ、光アライアンス事業を拡大させて増益につなげる。また新たに配当性向50%以上、年間配当の下限38円とする方針を掲げた。これまでは配当性向30%以上、年間配当16円以上としていた。

 アイシン<7259.T>=急伸。同社はきょう午後1時、取得総数1億3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の17.2%)、取得総額1200億円を上限とする自社株買いの実施を発表。大規模な自社株買いにより、株式需給が引き締まるとの見方から、買いが集まっている。取得期間は5月1日から2026年3月31日まで。また、自己株式5000万株(発行済み株式総数の6.2%)を今年5月30日に消却する。同時に発表した26年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比0.1%増の4兆9000億円、最終利益が同16.2%増の1250億円の見通し。年間配当予想は65円とした。昨年10月1日付で実施した1対3の株式分割を考慮した前期の年間配当は60円で実質増配予想となる。

 山洋電気<6516.T>=上昇加速で4連騰。年初来高値を更新している。午前11時ごろに発表した25年3月期連結決算は、営業利益が79億3600万円(前の期比32.8%減)と減益に終わったものの、26年3月期は同115億5000万円(前期比45.5%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比45円増の210円としたことが好感されている。モーションカンパニーの生産に中国のレアアースの輸出停止による影響が若干見込まれるものの、AIに関連した市場で需要が回復傾向にあることから、高性能・高信頼の製品の製造販売を推進することで業績回復を狙う。

 メガチップス<6875.T>=三空形成で底値圏からの離脱鮮明。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現しており、目先リバウンド狙いの買いを誘導している。特定用途向け半導体(システムLSI)のファブレスメーカーで、任天堂<7974.T>向けLSIが売上高の約7割を占めており、「ニンテンドースイッチ2」関連銘柄の最右翼に位置付けられる。スイッチ2に対する消費者ニーズは旺盛で、転売対策に厳しい条件を設けたのにもかかわらず抽選販売では、会社側の見込みを大きく上回る220万人が殺到したことが報じられており、任天堂と取引関係のある企業にも恩恵が及ぶとの見方が強まっており、同社株はその流れに乗った形だ。

 売れるネット広告社グループ<9235.T>=切り返し急でストップ高。年初来高値を更新した。24日の取引終了後、子会社である売れる越境EC社が、中国・バイトダンス社の最新ECモデル「TikTok Shop」運営代行サービスを6月に開始すると発表しており材料視されている。「TikTok Shop」は、視聴・検討・購入をすべてアプリ内で完結できる機能。6月に「国内TikTok Shop」が本格始動するのに伴い、運営代行サービスを提供する。なお、同件が業績に与える影響は現時点では軽微とみている。

 松井建設<1810.T>=大幅高で年初来高値を更新。約1カ月半ぶりに新値街道に突入した。建設業界の老舗で、特に民間建築分野で高い実績を有するが、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。建設工事の順調な進捗に加え、手持ち工事の採算改善が利益押し上げ効果をもたらしている。24日取引終了後に25年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の21億円から34億円(前の期比12.9倍)に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。PBRが依然として0.5倍台で配当利回りも3%強と高く、指標面から一段の上値余地が意識されている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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