午後:債券サマリー 先物は反落、リスクオン地合いで売り優勢


 25日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。米国から円安是正を迫られるとの思惑が後退したことや、米中貿易摩擦の緩和期待からリスクオン地合いとなったことが影響した。

 加藤勝信財務相は米国時間24日(日本時間25日)、ベッセント米財務長官との会談後の記者会見で「為替水準の目標や、それに対する管理する枠組みとか、そういった話はまったくなかった」と述べた。これを受けて投資家心理の悪化に歯止めがかかるなか、安全資産とされる債券は売りが先行。また、総務省が朝方発表した4月の都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、日銀が追加利上げに動きやすくなるとの見方が広がったことも重荷となった。午後に入って関係者の話として「中国政府は米国に対する125%の報復関税を巡り、米国からの一部輸入品を対象から除外することを検討している」ことが伝えられると、日経平均株価が上げ幅を広げた半面、債券先物は一時140円23銭まで軟化。その後は下げ渋ったものの、買い手掛かりに乏しいことから戻りは限られた。なお、この日は日銀による国債買いオペが実施され、「残存期間10年超25年以下」の応札倍率は3.94倍と前回(2.61倍)を上回り、売り圧力の強さが示された。

 先物6月限の終値は、前日比26銭安の140円43銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.020%高い1.330%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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