午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、日銀による早期の追加利上げ観測が後退


 1日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅続伸。日銀が公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)がハト派的と受け止められ、早期の追加利上げ観測が後退した。

 日銀は1日に開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%に据え置くことを決めた。一方、同時に公表した展望リポートでは、生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)上昇率の見通しを25年度と26年度で前回1月時点から下方修正。基調的な物価上昇率が2%の物価安定目標とおおむね整合的な水準で推移する時期については、25~27年度の見通し期間後半と1月時点(24~26年度の見通し期間後半)から後ずれした。日銀は「各国の通商政策など今後の展開やその影響を受けた海外の経済・物価動向を巡る不確実性が極めて高く、25年度と26年度の経済や物価の見通しは下振れリスクの方が大きい」としており、市場で追加利上げ時期が先送りされるとの見方が広がるなか、債券先物は午後1時00分すぎに一時141円34銭まで急伸した。ただ、その後は夕方に行われる植田和男総裁の記者会見を見極めたいとして上げ一服商状となった。

 先物6月限の終値は、前日比52銭高の141円17銭となった。現物債市場で10年債の利回りは一時1.260%に低下し、午後3時時点では前日に比べて0.040%低い1.270%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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