東京株式(大引け)=406円高、日銀の早期利上げ観測が後退


 1日の東京株式市場は主力大型株への買いが続き、日経平均株価は6連騰、3万6000円台半ばまで水準を切り上げ3月下旬以来の高値に浮上した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比406円92銭高の3万6452円30銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は18億6514万株、売買代金概算は4兆6085億円。値上がり銘柄数は590、対して値下がり銘柄数は988、変わらずは57銘柄だった。

 きょうの東京市場は先物主導で日経平均が上値を大きく伸ばす格好となった。前日の米国株市場でNYダウが朝方に急落したものの、その後は立ち直り結局上昇して引けたことで、東京市場でもリスク選好の地合いが続いた。日銀の金融政策決定会合では政策金利の現状維持を決めたが、公表された展望リポートでは25年度と26年度の経済成長率見通しを下方修正したことで、日銀の利上げは当面難しいとの見方が広がり、金利敏感株や半導体関連などを中心に買い戻しが顕著となった。ただ、個別株をみると指数寄与度の大きい時価総額上位の銘柄への買いが目立っており、値上がり銘柄数は600に届かず、一方で値下がり銘柄数は1000近くに及んでいる。企業の決算発表は総じて好調とは言い切れない環境下で、きょうは値下がり銘柄数がプライム市場全体の6割強を占めた。

 個別では、売買代金トップのディスコ<6146.T>が大きく上値を追い、アドバンテスト<6857.T>の上げ足も目立つ。フジクラ<5803.T>も物色人気に。任天堂<7974.T>がしっかり、ソフトバンクグループ<9984.T>、日立製作所<6501.T>なども頑強。リクルートホールディングス<6098.T>が買われ、キーエンス<6861.T>も上昇した。小松ウオール工業<7949.T>がストップ高、シンプレクス・ホールディングス<4373.T>も急騰した。ストライク<6196.T>、BIPROGY<8056.T>、北海道電力<9509.T>なども値幅制限いっぱいに買われた。

 半面、東京エレクトロン<8035.T>、レーザーテック<6920.T>が冴えず、村田製作所<6981.T>が急落。商船三井<9104.T>の下値模索が続き、ソニーグループ<6758.T>が利食われた。サンリオ<8136.T>も下げ止まらない。三井物産<8031.T>も売りに押された。サンウェルズ<9229.T>、大塚商会<4768.T>が大幅安、楽天銀行<5838.T>、関西電力<9503.T>の下落も目を引く。

出所:MINKABU PRESS


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