来週の為替相場見通し=米追加利下げ思惑でドル売りの可能性も


 来週のドル円相場は、6~7日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げ思惑が強まるようならドル売り地合いとなる可能性がある。予想レンジは1ドル=143円00銭~147円00銭。

 今回のFOMCでは政策金利の据え置きが決まる公算だが、注目はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見。足もとで低調な米経済指標の発表が相次いでいることや、トランプ米政権による関税引き上げなどの政策が経済に与える影響などについて、どのような見解が示されるのかに市場の関心が集まっている。次回会合での利下げを示唆した場合、米長期金利が低下するとともにドルの売り圧力が強まるだろう。

 ただ、日銀は1日に公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)で経済成長率や物価の見通しを前回1月時点から下方修正し、植田和男総裁の記者会見がハト派的だったとの見方もあって早期の追加利上げ観測が後退しており、積極的には円を買いにくい。また、米中貿易協議の進展期待が高まるようならドルの支えとなりそうだ。

 なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、5日に4月の米購買担当者景気指数(PMI)改定値と4月のISM非製造業景況感指数、6日に4月の中国Caixinサービス部門PMIと3月の米貿易収支、7日に3月のドイツ製造業新規受注と3月のユーロ圏小売売上高、8日に1~3月期の米非農業部門労働生産性・速報値 と3月のドイツ鉱工業生産、9日に4月の中国貿易収支など。国内では9日に3月の全世帯家計調査・消費支出と3月の毎月勤労統計調査が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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