午前:債券サマリー 先物は小反落、長期金利は1.280%に上昇


 2日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は小反落した。関税を巡る米中間の緊張関係が緩和するとの期待から、時間外取引で米長期金利が上昇(債券価格は下落)し、円債にも売り圧力が加わった。前日の取引終了後に開かれた日銀の金融政策決定会合後の植田和男総裁の記者会見は総じてハト派との受け止めが広がり、追加利上げ観測が後退するなかでの債券買いは円債相場を下支えする要因となった。

 中国商務省が2日、米国との通商協議の可能性について検討しているとの談話を公表した。植田総裁は1日の会見で、米国の関税政策について経済・物価の下押しリスクについて言及。基調物価が2%に収束するタイミングについて「後にずれる」と述べた。1日の米債券市場で長期債価格は下落(金利は上昇)。4月の米雇用統計の発表を控え、持ち高調整目的の売りが出た。

 財務省は2日、流動性供給入札(残存期間1年超5年以下)を通告した。発行予定額は5000億円程度となっている。

 先物6月限は前営業日比3銭安の141円14銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント高い1.280%に上昇した。


出所:MINKABU PRESS


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