7日の株式相場見通し=売り買い交錯、米株上昇一服受け利食い圧力意識


 7日の東京株式市場は売り買い交錯となり、日経平均株価は3万6000円台後半でもみ合う展開か。ゴールデンウィークを挟んだ4連休明けとなるが、直近では米国株市場の上げ足が止まり、東京市場でもこれまで急速に水準を切り上げてきた反動が出そうだ。前日は欧州株市場が高安まちまちで、英国では主要株価指数であるFTSE100がわずかながら上昇し16連騰を記録したが、独DAXは10日ぶりに反落、仏CAC40は続落した。米関税政策への警戒感が拭えないなか、利食い圧力が足もとでは優勢となっている。ドイツでは首相指名選挙が行われたが、中道右派キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首が首相に選出されたものの、第1回投票で過半数の票を獲得できず、政策運営に支障をきたすとの見方が投資家心理を冷やす材料となった。一方、米国株市場では、NYダウが続落となり一時450ドル超下げる場面もあった。前週末2日まで9連騰を記録していたが、週明け5日に上げ足が止まり、前日は利益確定を急ぐ動きが表面化した。引き続きトランプ米政権が打ち出す関税政策への懸念が解消されず、発表された3月の米貿易収支では赤字幅が過去最高を記録したことなども嫌気されている。また、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を7日に控えるなか、目先買いポジションを低める動きが強まった。メルク<MRK>やアムジェン<AMGN>など薬品株の下げが目立ち、全体相場の下げを助長した。東京市場では足もとの米株安で買い気が削がれるほか、外国為替市場で1ドル=142円台まで円高が進行していることも、輸出セクターなど中心に買い手控え要因となる。他方、下値では今回のリバウンド局面で出遅れた向きの押し目買いが入り、底堅さも発揮される可能性がある。

 6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比389ドル83セント安の4万829ドル00セントと続落。ナスダック総合株価指数は同154.582ポイント安の1万7689.659だった。

 日程面では、きょうは3月のユーロ圏小売売上高、ブラジル中銀の政策金利発表のほか、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見に市場の注目度が高い。

出所:MINKABU PRESS


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