午後:債券サマリー 先物は午後に下げ幅拡大、日銀オペ結果後に超長期債売られる


 7日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅反落。後場に下げ幅を拡大した。この日、日銀が実施した定例の国債買い入れオペのうち、超長期ゾーンである「残存期間25年超」の応札倍率が前回オペから上昇し、売り需要の高さを意識させた。超長期債への売り圧力が長期債に波及。長期債と連動する先物を押し下げた。

 「残存期間25年超」の応札倍率は3.93倍となり、4月16日実施分の3.41倍を上回った。中期ゾーンの「同1年超3年以下」は2.41倍、「同3年超5年以下」は2.66倍と2倍台にとどまった。オペ結果を受け、中期債は底堅く推移した一方で、長期と超長期ゾーンは売られ利回りが上昇。イールドカーブ(利回り曲線)はスティープ化した。

 国内連休中には、4月の米雇用統計を受けて米国景気の底堅さが意識され、米長期金利に上昇(債券価格に下落)圧力が掛かった。また日本時間7日にベッセント米財務長官らと中国の何立峰副首相が今週、スイスで貿易協議に臨むことが明らかとなった。投資家のリスク回避姿勢の後退は円債相場の重荷となった。

 先物6月限は前営業日比38銭安の140円81銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時時点で1.295%と前営業日比0.030ポイント高い水準で推移している。


出所:MINKABU PRESS


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