8日の株式相場見通し=強調展開か、FOMC後の米株高で安心感


 8日の東京株式市場はリスクを取る動きが優勢の地合いとなり、日経平均株価は3万6000円台後半で強調展開となりそうだ。前日は日経平均が小幅ながら8日ぶりに反落したものの、値上がり銘柄数が値下がり数を大きく上回っていた。前日のTOPIXは9日続伸しており、きょうは日経平均と足並みを揃えて上値指向の展開が想定される。前日の欧州株市場では高安まちまちだったが、主要国の市場は買い疲れ感もあり、記録的な連騰を続けていた英FTSE100が17日ぶりに反落したほか、独DAX、仏CAC40なども下落した。米国のFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、積極的な買いが入りにくかった。しかし、米国株市場は根強い買いが観測され、NYダウが3日ぶりに反発した。個別ではエヌビディア<NVDA>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>などビッグテックが頑強で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに切り返した。米中間の貿易問題については、ベッセント米財務長官らが今週内にスイスで中国と協議を行うことが発表されたことで、過度な不安心理が後退している。また、注目されたFOMCでは政策金利の据え置きが決定されたが、利下げが見送られることについてマーケットは織り込み済みだった。パウエルFRB議長の記者会見では金融政策の変更に慎重な姿勢を示したが、これについても想定内との捉え方で全体株価への影響は限定的だった。東京市場では欧州主要国の株価が軟調だったものの、米株市場が強い動きでリスク回避ムードを食い止めたことから、安心感が広がりそうだ。ただ、短期的な急上昇を経て目先は戻り売りニーズも意識されるところで、3万7000円大台近辺では上値が重くなるケースも考えられる。

 7日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比284ドル97セント高の4万1113ドル97セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同48.503ポイント高の1万7738.162だった。

 日程面では、きょうは3月18~19日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨、4月の都心オフィス空室率、10年国債の入札など。海外では英金融政策委員会、米30年国債の入札など。

出所:MINKABU PRESS


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