味の素が大幅7日続伸、26年3月期の大幅増益・実質増配見通しと自社株買い発表を好感


 味の素<2802.T>が大幅高で7日続伸し、年初来高値を更新している。8日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高1兆6180億円(前期比5.7%増)、純利益1200億円(同70.7%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を実質増配となる48円としたことが好感されている。

 コーヒーの値上げの影響や新製品の効果で国内調味料・食品の順調な成長を見込むほか、海外の調味料、栄養・加工食品は順調に成長を継続する見通し。また、医薬品の開発製造受託(CDMO)や生成AIサーバー向け電子材料が牽引役となりヘルスケア等事業も高成長を見込む。なお、米国トランプ政権による関税政策の直接的影響は軽微としている。

 25年3月期は、売上高1兆5305億円(前の期比6.3%増)、純利益702億7200万円(同19.3%減)だった。海外調味料や23年12月に買収したフォージ・バイオロジクス社の寄与で増収となったものの、味の素アルテア社売却に伴う減損計上や北米冷凍食品工場売却に伴う構造改革費用の計上などにより減益となった。

 同時に、上限を5000万株(発行済み株数の5.03%)、または1000億円とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月9日から11月30日までで、うち982万4800株を9日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得した。

出所:MINKABU PRESS


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