来週の為替相場見通し=週末の米中協議が相場左右


 来週のドル円相場は、10~11日に行われる米中貿易協議が市場の期待通りに進展するか、難航するかで相場の雰囲気が大きく変わりそうだ。予想レンジは1ドル=143円00銭~147円50銭。

 米英両政府が8日に貿易協定を結んだことで、トランプ米政権と貿易相手国・地域との関税交渉が進展するとの期待が高まっている。市場の関心が米中協議に移るなか、関係修復に進展があれば一段のドル買いが見込まれる半面、市場の期待に反した場合はリスクセンチメントが悪化しドルが売られやすくなるだろう。

 また、足もとで低調な米経済指標が相次いでいることで、13日発表の米4月消費者物価指数(CPI)や15日発表の米4月小売売上高などへの注目度も高い。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は7日の記者会見で利下げを急がない姿勢を示したが、インフレ圧力の後退や米景気減速が意識されるようなら利下げ観測が再燃する可能性がある。加えて、日銀が13日に公表する金融政策決定会合の主な意見(4月30日~5月1日開催分)が、ハト派的だった1日の植田和男総裁の会見よりもタカ派的だった場合はドル売り・円買いが流入しそうだ。

 なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、13日に5月のユーロ圏ZEW景況感調査、14日に4月のドイツCPI改定値、15日に4月の米卸売物価指数(PPI)と4月の米鉱工業生産、16日に4月の米住宅着工件数と5月の米ミシガン大学消費者態度指数・速報値など。国内では12日に3月の経常収支、14日に4月の国内企業物価指数、16日に1~3月期実質国内総生産(GDP)速報値が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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