京セラが反発、26年3月期営業利益2.0倍予想と1億3624万株を上限とする自社株買い発表を好感


 京セラ<6971.T>が反発し年初来高値を更新している。14日の取引終了後に発表した26年3月期の連結業績予想で、営業利益を550億円(前期比2.0倍)と大幅増益見通しとしたことが好感されている。米国の関税政策や円高の影響はあるものの、部品事業の構造改革を実行することで増益転換を図る。

 売上高は1兆9000億円(同5.7%減)を見込む。全セグメントにおいて景気減速や、想定為替レートを1ドル=135円(25年3月期153円)、1ユーロ=150円(同164円)としたことによる影響を考慮し減収を見込む。また、米国相互関税の影響を利益面で170億円と試算する。一方で、半導体部品有機材料事業で前期に発生した一時費用などの影響がなくなるほか、電子部品でKAVX(キョウセラ・AVX・コンポーネンツ)におけるMLCC(積層セラミックコンデンサ)及びタンタルコンデンサ事業の収益性改善効果が利益を押し上げる。

 なお、25年3月期決算は、売上高2兆144億円(前の期比0.5%増)、営業利益272億9900万円(同70.6%減)だった。

 同時に、上限を1億3624万株(発行済み株数の9.67%)、または2000億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は5月15日から来年3月24日までで、株主還元の一環並びに機動的な資本戦略への準備として実施するとしている。

出所:MINKABU PRESS


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