<動意株・15日>(前引け)=網屋、精工技研、日化産、UTグループ


 網屋<4258.T>=大陽線を形成し未踏の5000円大台乗せを指呼の間に捉える。データセキュリティー事業とネットワークセキュリティー事業を2本柱にSaaSを軸としたストックビジネスに傾注している。また、サイバーセキュリティー人材の育成でも業界の先頭を走る。国内でランサムウェアなどのサイバー攻撃が頻発化しており、同社の活躍機会が高まっている。そうしたなか、14日取引終了後に発表した25年12月期第1四半期(25年1~3月)決算は営業利益が前年同期比25%増の2億8200万円と好調だった。通期の営業利益予想は前期比14%増の6億円を見込んでいるが、第1四半期時点の進捗率は47%に達している。

 精工技研<6834.T>=上昇加速。データセンター増設需要などを背景に同社が製造する光通信用コネクターや検査装置などへの引き合いが旺盛で業績を押し上げている。14日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業利益が前の期比2.7倍となる28億1700万円と会社側見通しを大きく上回る変貌を果たし、02年3月期の連結決算移行後で過去最高を記録した。トップラインも過去最高水準で、業績飛躍期に突入している。同社が当初設定していた中期経営計画は2年前倒しで達成した。26年3月期の営業利益は前期比7%増の30億円とピーク更新を見込んでいるが、一段の上振れの可能性もある。なお、27年3月期の営業利益目標は25億円から33億円に上方修正している。

 日本化学産業<4094.T>=大幅続伸で7年半ぶり高値圏浮上。メッキ薬品を主力とする無機化学薬品大手だが、14日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業利益が前の期比31%増の28億6000万円と急回復を果たした。26年3月期については同利益が前期比26%減の21億3000万円と反落を見込むが、株主還元に前向きで、年間配当は前期実績から15円の大幅増配となる90円を見込む。更に新たな株主優待を発表したことも投資マネーの琴線に触れた。今期から毎年9月末と3月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、保有期間に応じて5000~1万5000円分のQUOカードを贈呈するというもので、前期と比べた実質配当利回りの大幅な上昇が買いを誘導している。

 UTグループ<2146.T>=5日線から一気に上放れる人気。半導体や自動車業界などを主要顧客とする製造業派遣・請負の大手で、足もとの業績は急回復が期待できる状況にある。同社が14日取引終了後に発表した26年3月期の業績予想は営業利益が前期比45%増の117億円と大幅な伸びで初の100億円大台ライン突破となり、過去最高利益更新を見込んでいる。株主還元にも積極的だ。前期配当は従来計画に22円65銭増額し、年134円98銭とした。また、今期も大幅増配で162円72銭を計画している。配当利回りは前日終値換算で8%に達する。更に、発行済み株式数3.8%相当の150万株、金額ベースで19億6500万円を上限とする自社株買いも発表(買い付け期間は8月8日まで)、これを材料視する買いが集中した。

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出所:MINKABU PRESS


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