午後:債券サマリー 先物は反落、米金利上昇と日銀利上げ観測が影響


 15日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。前日の米債券安(金利は上昇)が影響したほか、日銀の追加利上げ観測が再燃したことから国内債は売りが優勢だった。

 米中貿易摩擦の緩和期待などを背景に、14日の米長期金利が4.54%と4月中旬以来の高水準をつけた流れが東京市場に波及。また、一部で米韓が5月初めに為替政策を協議したとの報道があり、加藤勝信財務相が来週に検討しているベッセント米財務長官との会談で円安是正が議論されるとの思惑が広がるなか、円安是正に向けて日銀が早期に追加利上げに動く可能性が意識された面もあった。債券先物は寄り付き直後に139円08銭まで下押したあとは下げ渋る動きとなったが、この日の時間外取引で米長期金利が高止まりしていることが重荷となり戻りは限定的。財務省が実施した5年債入札は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が6銭と前回(4月10日)の4銭から拡大したほか、応札倍率は3.19倍と前回の3.84倍を下回り、弱めの結果となったことから買い材料には至らなかった。

 先物6月限の終値は、前日比28銭安の139円18銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.480%まで上昇し、午後3時時点では前日に比べて0.025%高い1.475%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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