午後:債券サマリー 先物は大幅反発、長期金利は1.450%に低下


 16日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅反発した。4月の米卸売物価指数が市場予想に反して低下し、米国景気の先行き懸念が台頭。米連邦準備制度理事会(FRB)が年2回の利下げに踏み切るとの見方から米長期金利が低下(債券価格が上昇)した。これを受け、円債を選好する姿勢が強まった。

 内閣府が朝方発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で0.7%減となった。4四半期ぶりのマイナス成長となったが、市場の想定内の結果と受け止められ、円債相場の反応は限られた。一方で、米長期金利は時間外取引でも低下基調となり、中長期ゾーンの債券には追い風となった。超長期債は売りが優勢となった。

 この日は日銀の植田和男総裁が衆院財務金融委員会での答弁に臨んだが、中央銀行の独立性に関する内容となり、マーケットを変動させるような発言は出なかった。また日銀の中村豊明審議委員は福岡市で講演し、金融政策に関しては現状維持が適当である、などの見解を示した。円債相場に目立った反応はみられなかった。

 先物6月限は前営業日比35銭高の139円53銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は1.450%で推移。前営業日比で0.020ポイント低下した。

出所:MINKABU PRESS


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