午後:債券サマリー 先物は続落、20年債入札結果は不調


 20日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。この日に財務省が実施した20年債入札の結果が不調となったことで、超長期債の需給に対する警戒感が一段と高まった。

 債券先物は堅調にスタートした。前日の米長期債相場が反発(金利は低下)し、前週末にムーディーズが米国の信用格付けを引き下げた影響が限定的だったことが買い安心感につながったもよう。この日の時間外取引でも米長期金利は落ち着いた動きで、これを手掛かりに午前には139円47銭まで上伸する場面があった。ただ、午後に入って20年債入札に投資家の需要が集まらなかったことが分かると売りが活発化。財政懸念を背景にした金利先高観から生命保険会社などの投資家は応札に慎重だったとみられ、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は1円14銭と前回(4月15日)の34銭から拡大し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.50倍と前回の2.96倍を下回った。先物は一時138円78銭まで下押したあとは下げ渋る動きとなったが、きょうから日銀が開く債券市場参加者会合を見極めたいとして戻りは鈍かった。

 先物6月限の終値は、前日比10銭安の139円15銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.525%と3月下旬以来の高水準をつけ、午後3時時点では前日に比べて0.035%高い1.515%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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