午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利は一時1.540%に低下


 23日の債券市場で、先物中心限月6月限は反発。前日の米国市場で長期債価格の下落(金利の上昇)が一服し、相場のサポート要因となった。この日、日銀が実施した定例の国債買い入れオペのうち、長期ゾーンとなる「残存5年超10年以下」の応札倍率は1倍台にとどまり、売り意欲の乏しさが示された。長期債と連動する先物は上げ幅を拡大する場面があったが、上値を追う姿勢は限られた。

 定例オペ4本のうち、超長期ゾーンの「同10年超25年以下」の応札倍率は2.32倍となり、前回オペの2.49倍から低下した。ただ落札利回りの水準は実勢に対しやや高く(価格は低く)、安値でも日銀に売却したいとの参加者の姿勢が示唆される形となった。オペ結果を受けて超長期債には一時的に売り圧力が高まったものの、下値を探る姿勢は限られて持ち直した。超長期金利の上昇が限定的となったことは、円債相場全体には下支え要因となった。

 朝方に総務省が発表した4月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比3.5%上昇した。伸び率は3月の3.2%を上回ったが、市場の反応は限られた。

 先物6月限は前営業日比9銭高の138円74銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は1.545%で推移。一時、前営業日比で0.030ポイント低い1.540%をつけた。

出所:MINKABU PRESS


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