27日の株式相場見通し=手掛かり材料難で強弱観対立


 27日の東京株式市場は強弱観が対立し、日経平均株価は前日終値近辺で一進一退の展開か。前日は米国株市場がメモリアルデーの祝日で休場であったため手掛かり材料難が意識されやすく、日経平均やTOPIXなど全体指数の方向感が見えにくい地合いとなりそうだ。前日の欧州株市場ではドイツの主要株価指数であるDAXが3日ぶりに1.7%高と大幅反発し、終値で2万4000の大台を回復した。また、仏CAC40も4日ぶりに切り返すなど主要国の株価が総じて強い動きを示した。トランプ米大統領が欧州連合(EU)への50%の関税発動までの期限を6月1日から7月9日に延期すると表明、これを好感する買いや空売り筋のショートカバーを誘発し、全体を押し上げる格好となった。ドイツでは防衛関連のラインメタルなどが買われ、市場センチメント改善につながっている。なお、英国株市場はスプリング・バンク・ホリデーのため休場だった。前日の東京市場を振り返ると、前週末の欧米株市場が全面安だったにもかかわらず、朝方から買いが先行し後場も強い動きで日経平均は高値引けとなった。トランプ米大統領の翻意でEUと米国との貿易摩擦が激化することへの懸念が後退し、投資家心理が強気に傾いた。外国為替市場でドル安・円高が進むなか半導体関連などが買われる展開となり、リスクオンを助長する形となっている。ただ、きょうは週明けに欧州株高を先取りして上昇した分だけ上値も重そうだ。日経平均は3万7000円台半ばでのもみ合いが想定されるが、取引時間中は米株価指数先物や外国為替市場の動向を横にらみに不安定な地合いとなるケースも考えられる。

 日程面では、きょうは4月の企業向けサービス価格指数、「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」など。また、植田日銀総裁が日銀金融研究所主催の「2025年国際コンファランス」での開会の挨拶を行う。海外では1~4月の中国工業企業利益、4月の米耐久財受注額、3月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、3月の米FHFA住宅全米価格指数、5月の米消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS


本画面にて提供する情報について
本画面に掲載されている情報については、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドが配信業者です。
本サービスに関する著作権その他一切の知的財産権は、著作権を有する第三者に帰属します。情報についての、蓄積・編集加工・二次利用(第三者への提供等)・情報を閲覧している端末機以外への転載を禁じます。
提供する情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。
本サービスは、配信情報が適正である事を保証するものではありません。また、お客様は、本サービスを自らの判断と責任において利用するものとし、お客様もしくは第三者が本サービスに関する情報に基づいて判断された行動の結果、お客様または第三者が損害を被ることがあっても、各情報提供元に対して何ら請求、また苦情の申立てを行わないものとし、各情報提供元は一切の賠償の責を負わないものとします。
本サービスは予告なしに変更、停止または終了されることがあります。

本サービスを提供するのは金融商品取引業者である内藤証券株式会社 (加入協会:日本証券業協会 (一社)第二種金融商品取引業協会)(登録番号:近畿財務局長(金商)第24号)です。