午後:債券サマリー 先物は続伸、超長期債発行減額の思惑で


 27日の債券市場で、先物中心限月6月限は3日続伸。朝方の買いが一巡したあとは値を消す場面があったものの、超長期債の発行が減額されるとの思惑を背景に持ち直した。

 26日の米債券市場はメモリアルデーの祝日で休場だったが、前日に財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)が需給の引き締まりを示す結果となったことを手掛かりとした買いが継続するかたちでスタートした。ただ、この日に日銀が開いた国際コンファランスで、植田和男総裁が「経済・物価の中心的な見通しが実現していけば、2%の物価安定目標の持続的な達成に向けて利上げを継続する」と述べたことが伝わると、日銀の追加利上げを意識した売りが流入。あす28日に行われる40年債入札への警戒感もあり、債券先物は午前9時50分すぎに一時139円08銭とマイナス圏に沈んだ。とはいえ、加藤勝信財務相が閣議後の会見で、超長期債利回りの歴史的な上昇に関して「動向をよく注視し、市場参加者と丁寧に対話する」と話し、市場に配慮した政策がとられるとの見方が広がったことが相場を下支え。午後に入ってロイター通信が「超長期債利回りの歴史的上昇を受け、財務省が2025年度国債発行計画の年限構成を近く再検討することが分かった」と報じられると、超長期債が減額されるとの思惑から先物は午後2時50分ごろに139円52銭をつけた。

 先物6月限の終値は、前日比35銭高の139円45銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.455%に低下し、午後3時時点では前日に比べて0.045%低い1.460%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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