明日の為替相場見通し=ドルは上値の重い展開か


 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米関税政策を巡る不透明感が残るなか上値の重い展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=144円50銭~146円30銭。

 ロイター通信などは日本時間29日の朝方、「米国際貿易裁判所は28日、トランプ大統領が解放の日と位置付けて4月2日に発表した貿易相手国に対する関税を差し止めた」と報じた。これを受けて米関税強化策に伴うドル売り・円買いを巻き戻す動きが広がり、午前の東京市場では146円20銭台まで上伸する場面があった。

 ただ、トランプ政権が直ちに控訴したことが伝えられており、情勢を見極める必要があることから一段とはドルを買いにくい。トランプ減税による米財政悪化懸念がくすぶっていることもドル円相場の重荷となるだろう。米連邦準備理事会(FRB)が28日に公表した5月6~7日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、利下げに慎重な姿勢が改めて浮き彫りとなったことがドルの支えとなるものの、今晩に発表される米経済指標が弱い内容ならドルの下押し要因となる。

 なお、今晩には1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値、前週分の米新規失業保険申請件数、4月の米仮契約住宅販売指数などが発表される予定となっている。

出所:MINKABU PRESS


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