29日の株式相場見通し=頑強な展開か、エヌビディアは決算通過後に時間外上昇


 29日の東京株式市場は強弱観対立のなかも押し目買いニーズは強く3万8000円台近辺で頑強な値動きが予想される。前日は欧州株市場が総じて軟調。米国と欧州との貿易交渉の先行きに不透明感が意識されるなか、ポジション調整の売りが優勢となり、ここ最高値更新が続いていたドイツの主要株価指数であるDAXも3日ぶりに反落した。また、仏CAC40は続落となったが、同指数は直近6営業日で1勝5敗と調整色が強い。米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに朝方は高かったものの、その後はすぐに軟化しいずれもマイナス圏に沈んだ。この日の引け後に発表されるエヌビディア<NVDA>の決算発表を控え、幅広い銘柄に持ち高を減らす動きが優勢となった。また、FRBが開示したFOMC議事要旨(5月6~7日開催分)は参加メンバーの利下げに慎重な姿勢が確認され、全体相場にはネガティブに作用した。エヌビディアはやや売り優勢で安く引けたが、取引終了後に発表された同社の2~4月期決算は売上高が前年同月比69%増で事前コンセンサスを上回る内容だった。このうちデータセンター向けの売上高は市場予想にわずかに届かなかったとはいえ、同73%と大幅な伸びを達成した。これを受けて、同社株は時間外で上昇に転じている。東京市場では前日の欧米株安も、注目されたエヌビディア決算が好調な内容だったことから、投資家の不安心理が後退し半導体関連などを中心に強さを発揮しそうだ。外国為替市場では一時1ドル=145円台に入るなど円安方向に振れていることも追い風となる。一方、日経平均は累積売買代金の多い3万8000円台近辺では戻り売り圧力も意識されやすく、買い一巡後は伸び悩む場面も想定される。

 28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比244ドル95セント安の4万2098ドル70セントと反落。ナスダック総合株価指数は同98.23ポイント安の1万9100.93だった。

 日程面では、きょうは週間の対外・対内証券売買契約、4月の建機出荷、5月の消費動向調査など。海外では韓国中銀、南アフリカ中銀が政策金利を発表、1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値、4月の米仮契約住宅販売指数、米7年国債の入札など。

出所:MINKABU PRESS


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