午前:債券サマリー 先物は続伸、長期金利は一時1.485%に低下


 30日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸した。前日の米国市場で長期債相場が上昇(金利が低下)した流れが波及した。

 米国の1~3月期実質国内総生産(GDP)は速報値(前期比年率0.3%減)から上方修正され、0.2%減となった。一方、個人消費は下方修正され、米国景気に対する先行き懸念を強めた。トランプ関税の差し止めを巡る司法判断について控訴裁で一時的な停止を命じる判断が下ったことも、投資家の慎重姿勢を強め、安全資産とされる国債の買い需要を高める方向に作用した。

 日本国内では財務省が30日、2年債入札を通告した。新発債(第473回)としての発行となり、クーポンは0.8%に切り上がった。市場では無難に通過するとの見方が優勢となっている。円債市場で超長期債に関しては、新発20年債、新発30年債、新発40年債がいずれも出合いなし。

 朝方に総務省が発表した5月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比3.6%上昇となった。伸び率は前月の3.4%よりも高まり、市場予想を上回った。日銀の利上げ観測をサポートする結果と受け止められたことは、円債相場に対しては上値を圧迫する要因となった。

 先物6月限は前営業日比17銭高の139円12銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント低い1.500%で推移。一時1.485%まで低下する場面があった。

出所:MINKABU PRESS


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