午後:債券サマリー 先物は続伸、2年債入札は無難に通過 長期金利1.500%で推移


 30日の債券市場で、先物中心限月6月限は続伸した。前日の米国市場で長期債相場が上昇(長期金利は低下)した流れが波及した。2年債入札は無難な結果となったが、上値を追う姿勢は限られた。

 財務省が実施した2年債入札は、応札倍率が3.77倍となり、前回(4月24日)の3.58倍を上回った。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は9厘で、前回の7厘から拡大したものの、最低落札価格は100円08円5厘(利回り0.756%)と、事前の市場予想に対して価格は高く(金利は低く)、総じて無難な結果と受け止められた。もっとも入札結果公表後は持ち高調整目的の売りが出て、債券先物は上げ幅を138円97銭まで縮小する場面があった。

 総務省が朝方に発表した5月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比で3.6%上昇した。伸び率は前月の3.4%よりも高く、市場予想を上回った。日銀が利上げに踏み切りやすくなる内容と受け止められたことは、円債相場の重荷となった。

 先物6月限は前営業日比14銭高の139円09銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時過ぎの時点で前営業日比0.020ポイント低い1.500%で推移。一時1.485%まで低下する場面があった。

出所:MINKABU PRESS


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