米外為市場サマリー:米中関係の悪化懸念などから一時143円40銭台に軟化


 5月30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=144円02銭前後と前日と比べて20銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=163円46銭前後と同45銭程度のユーロ安・円高だった。

 この日にトランプ米大統領が自身のSNSに「中国が我々との合意を完全に破っている」と投稿したことで、米中関係の悪化懸念が改めて広がるなかドル売り・円買いが先行。米関税政策を巡る不透明感が根強いこともあり、ドル円相場は一時143円48銭まで軟化した。ただ、その後は東京市場でつけた安値143円44銭が意識されるかたちで下げ渋り。30日発表の米4月個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で2.1%の上昇となり、伸びは前月の2.3%から鈍化したが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに対する慎重姿勢を変えるほどではないとの受け止め方からドル売りにはつながらなかった。米5月ミシガン大学消費者態度指数の確報値が速報値から上方修正されたことが分かると、米景気の底堅さを手掛かりとしたドル買い・円売りで144円44銭まで上伸する場面があった。とはいえ、米長期金利が低下したことからドル買いは続かなかった。一方、5月のドイツ消費者物価指数(CPI)速報値の伸びが前月から鈍化したことなどを背景に、ユーロが対ドルや対円で売られた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1347ドル前後と前日に比べて0.0020ドル強のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS


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