午後:債券サマリー 先物は反発、10年債入札の強い結果を受け切り返す


 3日の債券市場で、先物中心限月6月限は反発。午前は軟調な展開が続いていたものの、財務省が実施した10年債入札が強い結果となったことを手掛かりに切り返した。

 米関税政策を巡る不透明感を背景に米インフレ再燃が意識されるなか、2日の米長期債相場が3営業日ぶりに反落(金利は上昇)したことから国内債も売り優勢でスタートした。10年債入札に対する警戒感から持ち高調整の動きが強まったこともあり、債券先物は午前に138円85銭まで下押す場面があった。ただ、午後に入って10年債入札の良好な結果が明らかになると、投資家心理が改善するとともに買いが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が1銭と前回(5月8日)の18銭から縮小し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が3.66倍と前回の2.54倍を上回ったことで需給の引き締まりが意識された。とはいえ、5日に30年債入札を控えていることから積極的には上値を追いにくく、先物は一時139円26銭まで上伸したあとは上げ一服商状となった。

 先物6月限の終値は、前日比14銭高の139円16銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.475%に低下し、午後3時時点では前日に比べて0.025%低い1.480%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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