午後:債券サマリー 先物は反落、30年債入札に警戒感 長期金利1.495%で推移


 4日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落した。前日の米国市場で長期債価格が下落(金利は上昇)したことが重荷となった。日銀の定例の国債買い入れオペは超長期ゾーンがやや弱めの結果と受け止められた。翌5日の30年債入札への警戒感もあって、債券先物は午後も軟調に推移した。

 日銀が実施した定例の国債買い入れオペの対象は「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」、「同10年超25年以下」。オファー額は予定通りとなった。このうち超長期ゾーンとなる「同10年超25年以下」の応札倍率は2.84倍と、前回オペの2.74倍を上回った。日銀に対し超長期債を放出しようとする意欲が示された形となり、円債相場には重荷となった。先物6月限は一時138円92銭まで下げる場面があった。

 4日の東京市場で日経平均株価は一時400円を超す上昇となった。米中貿易協議の進展期待が続くなかで、前日の米国市場では半導体株が頑強な動きを示しており、投資家心理が上向いた。安全資産とされる国債には買い持ち高を圧縮する目的の売りが出た。

 先物6月限は前営業日比21銭安の138円95銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時過ぎの時点で、同0.015ポイント高い1.495%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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