午後:債券サマリー 先物は反発、30年債入札結果は低調も想定内との見方


 5日の債券市場で、先物中心限月6月限は反発。この日に財務省が実施した30年債入札の結果は低調だったが、警戒感が強かったことから想定の範囲内と受け止める向きが多かったようだ。

 4日に発表された米5月ADP雇用統計と米5月ISM非製造業景況感指数がともに弱い内容だったことを受け、同日の米債券市場では米連邦準備理事会(FRB)が利下げしやすくなるとの見方が台頭。米長期債相場が3日ぶりに反発(金利は低下)した流れが東京市場に波及し、国内債に買いが先行した。午後に明らかとなった30年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が49銭と前回(5月13日)の30銭から拡大したほか、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.92倍と前回の3.07倍から低下。一時売られる場面もあったが、テールが前々回の75銭ほど大きくなかったとしてすぐに買いが流入した。5月に行われた20年債入札や40年債入札に続いて不調な結果となったことで、財務省が超長期ゾーンの発行を減らすとの思惑が強まった面もあるようで、債券先物は午後2時ごろに139円44銭をつける場面があった。

 先物6月限の終値は、前日比40銭高の139円35銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.040%低い1.460%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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