来週の為替相場見通し=米中協議の進展期待続くか


 来週のドル円相場は、米中貿易協議の進展期待が続くようなら堅調な展開となるだろう。予想レンジは1ドル=141円50銭~146円50銭。

 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は5日に電話協議を行い、両国が更に貿易協議を実施することを確認した。両首脳が互いに訪問することでも合意しており、米中の対立が激化するとの警戒感が後退している。米関税政策を巡っては依然として不透明さがあるものの、米中協議に対する期待感が残るなかでドル売り・円買いの持ち高を解消する動きが出やすくなっている。

 このほか、足もとで低調な米経済指標が続いたことを背景に、米利下げが想定よりも早期に再開されるとの見方が強まっていることで、11日に発表される米5月消費者物価指数(CPI)や、12日発表の米5月卸売物価指数(PPI)への注目度も高い。結果が市場予想と一致するか上回った場合は、米連邦準備理事会(FRB)が利下げにより慎重になるとの見方から米金利上昇とともにドル買い、下振れれば米金利の低下とドル売りで反応するだろう。また、赤沢亮正経済再生担当相が日米関税交渉のため訪米しており、ドル高・円安是正への思惑がくすぶっていることにも注意しておきたい。

 なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、9日に5月の中国貿易収支と5月の中国CPI、12日に4月の英鉱工業生産、13日に4月のユーロ圏鉱工業生産と6月の米ミシガン大学消費者態度指数・速報値など。国内では9日に1~3月期実質国内総生産(GDP)改定値が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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