<動意株・10日>(大引け)=トビラシステ、エレメンツ、Bガレージなど


 トビラシステムズ<4441.T>=後場一段高で新高値。正午ごろに発表した4月中間期単独決算で、営業利益が5億2600万円(前年同期比20.2%増)となり、従来予想の4億1600万円を上回り一転増益で着地したことが好感されている。売上高は13億7200万円(同18.9%増)だった。モバイル向けサービスで、前年のキャリア向け契約更改や金融機関などへのデータベース提供開始により、安定的な収益を確保したことに加えて、「トビラフォン Biz」でカスハラ対策商材としての需要が高まり、代理店の決算期に伴い販売が加速した。また、「トビラフォン Cloud」においても、質の高いリード獲得が進み、課金ID数が増加トレンドを継続した。なお、25年10月期通期業績予想は、売上高26億5000万円(前期比10.1%増)、営業利益8億3200万円(同横ばい)の従来見通しを据え置いている。

 ELEMENTS<5246.T>=新値街道を行く。この日寄り前に、個人認証事業における本人確認件数が25年11月期第2四半期(3~5月)に四半期として過去最高の1000万件(前年同期比約75%増)を突破したと発表しており、好材料視されている。ポラリファイの子会社化や、不正対策でニーズが高まる本人確認書類のICチップ対応機能の強化が導入拡大を促したという。また同社では、住所変更などの諸届対応や金融機関での継続的顧客管理、証券口座の不正ログイン対策などで今後も需要の拡大を見込む。

 ビューティガレージ<3180.T>=6日ぶりに大幅反発。9日の取引終了後に発表した26年4月期連結業績予想で、売上高380億8000万円(前期比12.9%増)、経常利益18億3000万円(同15.5%増)を見込み、年間配当予想を前期比1円増の16円とした。第3の物流拠点として夏ごろに本格稼働を予定している柏フルフィルメントセンターの早期の安定運用に注力することで、物流サービスの大幅なレベルアップを図る。また、ECサイトの利便性向上と商品ラインアップの拡充、店舗リースをはじめとしたソリューションサービスの強化を進めるとしている。なお、25年4月期決算は、売上高337億2100万円(前の期比13.0%増)、経常利益15億8400万円(同7.9%減)だった。同時に30年4月期に売上高620億円、経常利益40億円を目指す中期経営計画を発表した。美容サロン業界向けプラットフォーマー機能の最大化などを図るとしている。

 三社電機製作所<6882.T>=切り返し急で年初来高値に急接近。電源機器メーカーとして高い競争力を有し半導体はパワーデバイスで需要を獲得している。一方、防衛省とも以前から取引実績は豊富で、バックアップに使われるUPS(無停電電源装置)を納入している。同社の実質筆頭株主は三菱重工業<7011.T>であり、防衛関連としての切り口で物色人気に火が付く格好となっている。PBRは依然として0.5倍前後と解散価値の半値水準にあることから水準訂正狙いの買いが集中した。

 リバーエレテック<6666.T>=急反発でストップ高。水晶振動子を主力とする電子デバイスメーカーで電子ビーム封止工法などの独自技術を強みとしている。業績は25年3月期に増収ながら営業赤字に沈んだが、26年3月期は車載向けや医療ヘルスケア向けの需要伸長を背景に回復が見込まれている。そうしたなか、同社は9日取引終了後に28年3月期を最終年度とする中期経営計画「R2027」の策定したことを発表した。最終年度の数値目標としては売上高が73億500万円(前期実績は56億9800万円)、営業利益は7億6900万円(同7500万円の赤字)を掲げており、これを評価する買いを呼び込んでいる。

 ピーバンドットコム<3559.T>=物色人気にストップ高。9日取引終了後、センサーのデモ機開発支援サービス「gene(ジーン)」を通じて、ローム<6963.T>との間でオンデバイスAIソリューション「Solist-AI」のエコシステムパートナー契約を締結したと発表した。これにより、エッジAIの迅速な試作・評価環境の構築を支援するという。これが買い材料視されている。

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出所:MINKABU PRESS


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