東京株式(大引け)=122円高、3日続伸も取引終盤は急速に伸び悩む


 10日の東京株式市場は買い優勢の地合いとなり、日経平均株価は3日続伸となった。前日の米株市場でハイテク株が強かったことや足もと外国為替市場で円安方向に振れたことも追い風となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比122円94銭高の3万8211円51銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は15億9049万株、売買代金概算は4兆661億円。値上がり銘柄数は673、対して値下がり銘柄数は876、変わらずは81銘柄だった。

 きょうの東京市場はおおむねリスクオンの展開が続いたが、買い一巡後は個別株の中に利益確定売りに値を消すものが目立った。前日の欧州株市場は高安まちまちだった。また、米国株市場もはっきりしない地合いで、ハイテク株が強さを発揮してナスダック総合株価指数は高かったものの、NYダウは強調展開を維持できず、朝安からいったんはプラス圏に切り返したものの取引終盤になって伸び悩み、結局小幅反落して引けている。東京市場では日経平均が前場から強い動きで、後場寄りも買いが先行していた。外国為替市場で取引時間中に円安方向に振れたこともポジティブ視されたのだが、取引終盤になると、買いの勢いが途切れ急速に伸び悩む展開に。米中間や日米間の貿易協議に対する先行き不透明感が意識されるなか、前場で相場を牽引していた半導体関連株などが値を消し、市場センチメントを冷やした。

 個別では、サンリオ<8136.T>が商いを伴い上値を追ったほか、ソフトバンクグループ<9984.T>、キーエンス<6861.T>などが物色人気に。信越化学工業<4063.T>もしっかり。ニデック<6594.T>が上昇した。双葉電子工業<6986.T>が急伸をみせ値上がり率トップとなり、住友ファーマ<4506.T>、GMOインターネット<4784.T>も値を飛ばした。日本ヒューム<5262.T>が大きく買われ、資生堂<4911.T>への買いも目立った。日本マイクロニクス<6871.T>が大幅高。円谷フィールズホールディングス<2767.T>も人気を集めた。

 半面、断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857.T>は後場取引後半に値を崩し、わずかながらマイナス圏で引けた。フジクラ<5803.T>なども軟調。三菱重工業<7011.T>、IHI<7013.T>なども売りに押された。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などメガバンクが冴えず、伊藤忠商事<8001.T>なども安い。東京ガス<9531.T>も下落した。このほか、ファーマフーズ<2929.T>、フルヤ金属<7826.T>などの下げが目立った。

出所:MINKABU PRESS


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