日野自は大幅に7日続落、三菱ふそうとの経営統合で最終合意も希薄化懸念が先行◇


 日野自動車<7205.T>が大幅に7日続落。同社は10日の取引終了後、三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)と経営統合することで契約を締結したと発表した。新設する統合会社の傘下に日野自と三菱ふそうが入り、統合会社の株式をトヨタ自動車<7203.T>と独ダイムラートラックが25%ずつ保有する。統合の一環として、日野自は統合前にトヨタを割当予定先として新株と優先株を発行。資本の強化と財務状況の改善を図るほか、「ランドクルーザー250」の生産拠点である羽村工場をトヨタに移管する。日野自株に関しては、第三者割当増資に伴う株式の希薄化を嫌気した売りが膨らんだもようだ。

 日野自はトヨタに対し1株448円で普通株を2億7091万5798株発行し、約1213億円を調達する。またA種種類株式を1株448円で1億7551万2774株発行し、約786億円を調達する。A種種類株式に付与された普通株式の取得請求権を考慮した株式の希薄化率は最大77.70%(議決権ベースで77.80%)となる。

 日野自と三菱ふそうの統合会社に関しては、経営統合の効力発生日となる2026年4月1日に東証プライム市場に上場する予定。統合会社の議決権比率はトヨタが19.9%、ダイムラートラックが26.7%とする。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS


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