11日の株式相場見通し=4日続伸か、米株高受け上値指向続く


 11日の東京株式市場は根強い買いが続き、日経平均株価は4日続伸し3万8000円台前半から半ばにかけて頑強な値動きが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちで、独DAXはこの日も利益確定の動きが優勢となり3日続落となったが、仏CAC40や英FTSE100は底堅さを発揮しプラス圏で引けている。米中貿易協議の行方に関心が集まるなか、売りも買いも一方向にポジションを傾ける動きは見られなかった。米国株市場でも強弱観対立のなかNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに、この日はやや不安定な値動きとなったが、おおむね前の日の終値を上回る水準で推移した。ロンドンで行われている米中貿易協議は2日目に入ったが、中国のレアアース輸出規制や米国の半導体輸出規制を軸に議論が進められているとみられる。それに関する話の進展度合いは分からないが、ラトニック米商務長官が「順調に進んでいる」と記者団に話したことが伝わるなど、米中間の関係改善に向けた期待は根強く、全体相場を支えた。一方、11日には5月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から上値も重かった。東京市場では前日に日経平均が3万8500円近辺まで水準を切り上げたものの、その後は伸び悩んだ。3万8000円台は滞留出来高の多い水準で、今しばらく戻り売りをこなす時間が必要との見方もある。また、今週末13日のメジャーSQ算出を控え、目先的に先物主導の仕掛けが入り上下に荒れた値動きとなる可能性もある。

 10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比105ドル11セント高の4万2866ドル87セントと反発。ナスダック総合株価指数は同123.75ポイント高の1万9714.98だった。

 日程面では、きょうは5月の企業物価指数、6月の月例経済報告など。海外では5月の米消費者物価指数(CPI)、5月の米財政収支、米10年国債の入札など。

出所:MINKABU PRESS


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