午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利低下し1.455%で推移


 11日の債券市場で、先物中心限月6月限は反発した。この日は財務省による利付国債の入札や日銀による国債買い入れオペといった需給イベントがなく、材料難となるなかで、超長期債の需給好転期待が続き相場を支援した。期近物から期先物へのロールオーバーも先物の価格形成に影響した。

 米国と中国の貿易問題を巡る閣僚級協議を巡っては、両国が5月の合意内容を履行することで一致した。また、午後には米ブルームバーグ通信が、「日本の債券市場で観測が広がっている超長期国債の買い入れ消却を巡り、財務省は7月からの実施に否定的な見解を示した」と報じた。ともに円債市場への反応は限定的なものとなった。

 日本時間11日夜には5月の米消費者物価指数が公表されるほか、米10年債入札も予定されている。海外市場の反応を見極めたいとの姿勢も強く、新たにポジションを構築しようとする姿勢は広がらなかった。ロールオーバーの影響を受けながら、先物は午後に一時139円37銭まで上げ幅を拡大。その後は伸び悩んだ。

 先物6月限は前営業日比20銭高の139円34銭で終了。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時過ぎの時点で、同0.015ポイント低下の1.455%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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