午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、中東情勢悪化で債券選好 長期金利低下し1.405%で推移


 13日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続伸した。この日、イスラエルがイランの核関連施設に対し空爆を実施した。その後、イランから無人機が100機以上イスラエルに向けて発射されたことが明らかになった。中東情勢の悪化を受け、安全資産となる国債への選好姿勢が強まった。

 イスラエルによる核関連施設やミサイル施設への空爆は数十回にわたり実施されたという。時間外取引で米長期金利は低下(債券価格は上昇)。円債市場で先物9月限は午前中に一時139円68銭まで上昇した。

 日銀は13日、定例の国債買い入れオペを4本実施した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」。オファー額は予定通りとなった。買い入れ結果は長期ゾーンとなる「同5年超10年以下」の応札倍率が1.83倍と、2倍を下回り、日銀に対し長期債を放出する姿勢の乏しさがうかがえた。

 米ブルームバーグ通信は同日、日銀がインフレ動向について予想よりもやや強めに推移しているとみていると報道。来週16~17日に開く金融政策決定会合では政策金利の維持が決まる見通しとしながらも、関税の影響緩和が明確になれば、毎回の会合で利上げが適切かどうか検討する可能性があると伝えた。早期の利上げシナリオを意識させる内容となり、先物の上値を圧迫する要因となったようだ。

 先物9月限は前営業日比70銭高の139円52銭で終了した。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時過ぎ時点で同0.040ポイント低い1.405%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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