来週の為替相場見通し=中東情勢にらみの展開


 来週のドル円相場は、イスラエルとイランの軍事衝突が拡大するかどうかをにらみながらの展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=141円50銭~145円50銭。

 イスラエル軍は13日、イラン各地の核関連施設などに第1段階の攻撃を完了したと発表。報復措置としてイランから無人機が100機以上イスラエルに向けて発射されたとも伝えられており、中東情勢の悪化が投資家心理を冷え込ませている。相対的に安全な通貨とされる円が選好されやすい半面、有事に強い通貨としてドルの需要もあることからドル円相場の方向感は見極めにくい。

 また、来週は中銀ウィークとなり、16~17日に日銀金融政策決定会合、17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。日米ともに政策金利の据え置きが決まる公算だが、日銀総裁と米連邦準備理事会(FRB)議長の会見で今後の金融政策をどのように運営していくのかを見定めることになるだろう。米関税政策を巡る不透明感もあり、ニュース速報から目が離せない状況が続きそうだ。

 なお、来週に米国で発表される主な経済指標は、16日に6月のニューヨーク連銀製造業景気指数、17日に5月の小売売上高と5月の鉱工業生産、18日に5月の住宅着工件数と前週分の新規失業保険申請件数、20日に6月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数と5月の景気先行指標総合指数など。国内では18日に5月の貿易統計と4月の機械受注、20日に5月の全国消費者物価指数(CPI)が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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