午後:債券サマリー 先物は反落、インフレ圧力を意識した売り優勢


 16日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。中東情勢の緊迫化から原油先物価格が急騰していることを受け、インフレ圧力の高まりを意識した売りが優勢だった。

 イスラエル軍が13日にイラン各地の核関連施設などを攻撃し、イランもミサイル攻撃などで報復。紛争激化で同地域からの原油供給に影響が出るとの見方が広がるなか、13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が急騰したことで、前週末の米債券市場ではエネルギー価格の上昇が米物価押し上げにつながるとの観測が強まった。米長期債相場が下落(金利は上昇)したことから国内債にも売りが出やすく、債券先物には前週末にリスク回避の動きから大きく上昇していた反動も出たもよう。日経平均株価が反発したことも安全資産とされる債券売りにつながり、先物は引け間際に138円92銭まで下押す場面があった。市場では16~17日開催の日銀金融政策決定会合で行われる国債買い入れ減額計画の中間評価や、財務省が20日に開く国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)会合への関心が高く、内容を見極めるまでは積極的には動きにくいといったムードも感じられた。

 先物9月限の終値は、前週末比59銭安の138円93銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.035%高い1.445%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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