<動意株・16日>(大引け)=ステムリム、デジタルグリッド、クラシコムなど


 ステムリム<4599.T>=上値指向強め3日続伸。午前11時40分ごろ、開発中の再生誘導医薬レダセムチド(HMGB1ペプチド)が肝疾患に対して多方向的な治療効果を発揮することを報告した最新の研究成果が国際学術誌「Biochemistry and Biophysics Reports」に掲載されたと発表しており、好材料視されている。研究成果では、脂質代謝異常・慢性炎症・肝線維化といった複合的な病態に対して、単一の合成ペプチドで包括的な治療効果が発揮されることが示されているとしている。

 デジタルグリッド<350A.T>=ストップ高で高値圏もみ合いを離脱。青空圏突入を鮮明としている。今年4月22日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、人工知能(AI)を活用した電力取引プラットフォームの構築・運営を手掛けているが、足もとの業績は会社側の想定以上に好調な推移を示している。同社が前週末13日取引終了後に発表した25年7月期第3四半期(24年8月~25年4月)決算は、営業利益が23億7400万円と通期計画の23億6200万円を超過した。これを受けて上値を見込んだ投資マネーを引き寄せる格好となっている。

 クラシコム<7110.T>=4日ぶり大幅反発で年初来高値更新。前週末13日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想について、売上高を82億円から84億2000万円(前期比20.1%増)へ、営業利益を7億6000万円から9億8000万円(同9.6%減)へ、純利益を5億円から6億5000万円(同17.3%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から37円(前期17円)へ引き上げたことが好感されている。第3四半期までの売り上げが想定を上回ったことに加えて、足もとでも「北欧、暮らしの道具店」の売り上げは順調に進捗しており、新規会員数や購入者数なども好調に推移していることが要因としている。

 楽待<6037.T>=急速人気化。分割修正後株価で未踏の4ケタ大台に突入し、150円高はストップ高となる1051円まで駆け上がった。不動産関連サイトを運営し業績は飛躍的な成長局面にある。前週末13日取引終了後に発表した25年7月期第3四半期累計(24年8月~25年4月)業績では、営業利益が前年同期比35%増の11億3000万円と好調を極めた。また、通期では前期比40%増の14億8000万円と大幅な伸びで過去最高を更新する見通しにある。改めて業績高成長を評価した買いを呼び込んでいる。前週末は同社サーバーへの不正アクセスによって個人情報漏洩の可能性も生じたことで、これを手掛かりに売りターゲットとなった経緯がある。その際、貸株市場を通じた空売りなども呼び込んだ可能性があり、その反動で目先踏み上げ相場の様相をみせている。

 TENTIAL<325A.T>=ストップ高。前週末13日の取引終了後、25年8月期の単独業績予想について、売上高を65億1400万円から95億600万円へ、営業利益を3億9000万円から6億4900万円へ、純利益を3億1500万円から4億6400万円へ上方修正したことが好感されている。今期は決算期変更に伴い7カ月決算であることから、前期との比較はないものの、会社側によると営業利益は前年同期比88.6%増を見込むとしている。消費者の健康意識の高まりや認知度の拡大を背景に、主力商品のリカバリーウェア「BAKUNE」を中心に販売が想定を大きく上回って推移していることが売上高・利益を押し上げる。また、5月から6月にかけてのギフト需要を想定以上に取り込んでいることも寄与する。

 丹青社<9743.T>=物色の矛先向かい急動意。前週末13日取引終了後、26年1月期連結業績予想について売上高を980億円から1000億円(前期比8.9%増)へ、営業利益を60億円から75億円(同45.7%増)へ上方修正すると発表した。配当予想も60円から70円(前期45円)に引き上げた。大阪・関西万博関連のプロジェクトで工期や原価上昇リスクを顕在化させずに完了できたことで収益性が改善したことが寄与する。これが好感されている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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