午後:債券サマリー 先物は続落、7~9月の日銀オペ予定が影響


 17日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。日銀が7~9月の国債買い入れオペ(公開市場操作)で中長期ゾーンの購入を減らすと発表したことで、需給の緩みを意識した売りが出た。

 債券先物は寄り付き直後に139円07銭まで上伸する場面があった。中東情勢を巡る過度な懸念が後退するなか、16日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が反落したことで、インフレ圧力の高まりを意識して前日に売られていた反動から買いが先行した。ただ、日銀金融政策決定会合の結果発表を控えていることから上値追いの勢いには乏しく、朝方の買いが一巡したあとは値を消す展開となった。日銀会合で政策金利の現状維持が決まり、注目された国債買い入れの減額ペースについて四半期ごとの減額幅を現状の4000億円から26年4月以降は2000億円に圧縮することが明らかになると改めて売りが流入。市場予想に沿った結果だったが、噂で買って事実で売るといった展開となった。また、あわせて公表した7~9月の国債買い入れ方針で、「残存期間1年超3年以下」「同3年超5年以下」「同5年超10年以下」の月間購入額を減らしたこともネガティブ視されたようで、先物は午後2時00分すぎに一時138円46銭まで下押した。

 先物9月限の終値は、前日比26銭安の138円67銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.485%に上昇し、午後3時時点では前日に比べて0.030%高い1.475%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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