東京株式(大引け)=396円安、中東リスクを警戒し終盤に下げ幅広げる


 19日の東京株式市場はリスク回避の流れとなり、後場に入って下げ幅を広げた。中東での有事リスクが嫌気され日経平均は安値引けとなっている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比396円81銭安の3万8488円34銭と4日ぶり大幅反落。プライム市場の売買高概算は14億3226万株、売買代金概算は3兆6462億円。値上がり銘柄数は657、対して値下がり銘柄数は890、変わらずは79銘柄だった。

 きょうの東京市場は寄り付きこそ日経平均は売り買い交錯でスタートしたが、その後は下げ幅を広げる展開となった。前場後半はいったん下げ渋ったものの、後場に入り再び軟化。引け際に一段安となり、この日の安値で取引を終えた。中東情勢が緊迫化の度合いを強めるなか、これまで相場を牽引していた半導体関連の主力株に売りがかさみ、日経平均を押し下げる格好となっている。外国為替市場ではドル高・円安方向に振れたが、これをポジティブ視する動きはみられなかった。もっとも、日経平均は安値引けとはなったが、中小型株は相対的に強く、値下がり銘柄数は全体の55%を占めるにとどまった。日本時間今晩の米国株市場が奴隷解放記念日で休場ということもあって海外投資家の買いが膨らまず、売買代金も3兆6000億円台と低調だった。

 個別では、ここ一貫して上昇基調にあったアドバンテスト<6857.T>が利食われたほか、ディスコ<6146.T>も下値を探る展開に。東京エレクトロン<8035.T>も軟調。ソニーグループ<6758.T>、トヨタ自動車<7203.T>などが冴えず、ファーストリテイリング<9983.T>が軟調。トレンドマイクロ<4704.T>が大幅安、GMOインターネット<4784.T>の下値模索も続いた。アステリア<3853.T>が大幅反落、M&A総研ホールディングス<9552.T>、太陽誘電<6976.T>、gumi<3903.T>なども売られた。

 半面、売買代金トップとなったサンリオ<8136.T>が上昇したほか、三菱重工業<7011.T>も上値を追った。ソフトバンクグループ<9984.T>がしっかり、良品計画<7453.T>も買いを集めた。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>も強い動き。セガサミーホールディングス<6460.T>が急騰、大幸薬品<4574.T>は値上がり率トップに買われた。三井松島ホールディングス<1518.T>、イーレックス<9517.T>も大幅高。

出所:MINKABU PRESS


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