日本製鉄が一段高、USスチールの買収完了後の会見で希薄化伴う公募増資を巡る懸念和らぐ


 日本製鉄<5401.T>が再びプラス圏に浮上するなど持ち直し、その後一段高となった。同社は米国時間18日、USスチール<X>の買収完了を発表した。日本製鉄による取得価額は約142億ドル(約2兆590億円、1ドル=145円)。2028年までに日本製鉄はUSスチールに対し、約110億ドル(1兆5950億円、同)の投資を実施する方針。USスチールの最高経営責任者(CEO)を含む経営中枢メンバーは米国籍、取締役の過半数も米国籍とするほか、米国政府が黄金株(拒否権付き種類株)を保有するスキームとした。巨額買収とその後の費用発生に伴い、増資の可能性が意識されていたが、一部報道によると日本製鉄が日本時間19日午前に行った記者会見において、同社副社長から希薄化が発生する形での増資は考えてない、との説明があったという。これを受け、日本製鉄株に買い向かう動きが表れたようだ。

出所:MINKABU PRESS


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