午後:債券サマリー 先物は続伸、5年債入札は波乱なく通過


 19日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。中東情勢の緊迫化で安全資産とされる債券が選好されやすかったほか、5年債入札を波乱なく通過したことが買い安心感につながった。

 中東の地政学リスクの高まりで投資家心理が悪化するなか、債券先物は堅調にスタート。ブルームバーグ通信が複数の関係者の話として「米当局者らが数日以内にイランに攻撃する可能性に備えている」と報じると、リスク回避目的の買いが一段と増えた。また、この日に財務省が実施した5年債入札が無難な結果となったことも買いを促したもよう。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5銭と前回(5月15日)の6銭から縮小し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.58倍と前回の3.19倍を上回ったことが好感された。引けにかけては株安などを手掛かりに上げ幅を広げる展開となり、一時139円37銭をつけた。なお、ロイター通信は正午ごろ、25年度国債発行計画修正案の概要について「焦点となる超長期国債の発行見直しでは、20年と30年、40年債の発行額をいずれも7月から1000億円減額する」と報じた。市場では大幅な減額を期待していた向きもあり、午後の寄り付き直後には影響がみられる場面があった。

 先物9月限の終値は、前日比47銭高の139円33銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.035%低い1.410%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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