午前:債券サマリー 先物は反落、5月全国CPIが重荷 長期金利上昇し1.415%


 20日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は反落した。朝方に発表された5月の全国消費者物価指数(CPI)で、生鮮食品を除くコアCPIの伸びが加速し、市場予想を上回った。これを受け、日銀が利上げに対し慎重な姿勢を続けるとの期待が後退。債券相場には重荷となった。

 5月のコアCPIは前年同月比3.7%上昇となり、伸び率は3カ月連続で拡大した。中東情勢の悪化懸念から安全資産となる国債が選好されやすい地合いにあって、CPIの内容を受けた債券売りがかさんだ。

 19日の米債券市場は、奴隷解放記念日の祝日で休場だった。欧州では、中央銀行であるスイス国立銀行は政策金利を引き下げてゼロ%とすることを決定。英イングランド銀行は政策金利を4.25%で維持した。欧州の債券相場は総じて大きな反応はみられなかった。

 日銀は20日、「残存期間1年超3年以下」と「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」を対象とする定例の国債買い入れオペの実施を通告した。オファー額は予定通りとなった。

 先物9月限は前営業日比8銭安の139円25銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント高い1.415%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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