<動意株・20日>(前引け)=ヘッドウォ、ピアズ、オカムラ食品


 ヘッドウォータース<4011.T>=物色人気で5連騰。19日の取引終了後、富士通<6702.T>と共同でAIアバターによるプレゼンテーション及び質疑応答を自動化する「Fujitsu AI Auto Presentation」を開発したと発表したことが好感されている。同機能は、富士通が提供するAIサービス「Fujitsu Kozuchi」のコア技術である、AIアバターによるプレゼンテーション及び質疑応答の仕組みを発展させ、「Microsoft365 Copilot」向けの宣言型エージェントとして開発したもの。ユーザーは「Microsoft365 Copilot」とのチャットを通じて、ユーザー自身の顔や声を模したAIアバターを作成することができ、更に言語とプレゼンテーション資料を指定するとAIが説明文を自動生成し、AIアバターによるプレゼンテーションを実行するという。なお、今後は「Microsoft Teams」や「Microsoft PowerPoint」のアプリケーションからシームレスに利用可能とする予定だ。

 ピアズ<7066.T>=上げ足強め年初来高値が視界入り。同社は19日の取引終了後、ベルフェイス(東京都港区)から、金融機関や証券会社に数多く導入されているオンライン商談システム「bellFace」に関する事業を取得することで基本合意したと発表。これを好感した買いが入ったようだ。通信業界を主要な顧客としてオンライン接客事業を展開してきたピアズは、金融分野へと収益基盤の拡大を狙う。bellFaceに関する事業を分割、新設した会社の株式をピアズが取得する形で、諸条件は今後の交渉で決める。

 オカムラ食品工業<2938.T>=上値追いに拍車、上場来高値を更新。同社は19日の取引終了後、バルト三国のラトビアでサーモントラウトの養殖事業を開始するため、子会社を通じ現地企業の株式を取得すると発表した。海外での養殖量の拡大による中期的な事業成長を見込んだ買いが入ったようだ。デンマークの子会社の共同事業パートナーであるRiga Bay Aquaculture(RBA)社が、ラトビアのリーガ湾での養殖事業者の採択に関する入札において、落札する段階に至った。今後、環境影響調査を経て、問題がなければライセンスが発給される見込み。手続きの進展に伴い、デンマークの子会社はRBAの株式の51%を取得し、連結子会社化する。オカムラ食品のグループ全体でのサーモントラウトの養殖量は7000トン台。順調にいけばRBAに対し、ラトビア政府から水揚げ量1万トンに相当する養殖ライセンスの付与が見込まれるという。株式の取得価額は3万ユーロを予定。RBAの稼働開始時期は2026年を計画する。設備投資額については検討中であり、今後公表すべき事項が生じた場合には速やかに公表するとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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