AGPがS高カイ気配、豪マッコーリーが1株2015円でTOBを提案◇


 エージーピー<9377.T>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の1930円でカイ気配となっている。同社は20日午前11時30分、オーストラリアの金融大手であるマッコーリーがファンドを通じ、AGPに対し全株式の取得を目的として1株2015円でTOB(公開買い付け)を実施する提案を19日に受けたと発表した。資産査定の実施と、取締役会の賛同などを条件とする。AGP株に対しては、TOB価格を意識した買いが集まった。

 提案は意向表明であり法的拘束力のあるものではないという。マッコーリーが提案した買付価格は、日本航空<9201.T>が提案する株式併合による非公開化に関する買取価格(端数処理手続きにおいて交付される金額)の1550円を大きく上回る。提案書には、主要株主であるJALやANAホールディングス<9202.T>、日本空港ビルデング<9706.T>を含む全株主への提案であることが明記されているとし、AGPは19日の取締役会で正式に検討を行うことを決議したとしている。AGPは日本の空港インフラにおいて、電力供給のほか建物や設備のメンテナンスなどを手掛ける。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS


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